三つの髻(もとどり)

名聞・利養・勝他

名誉やよい評判を得るために、世間体をつくろい、偽善をなすこと。

過度に他人の評価を気にすること。

名声を得るために他者を害しても平気なこころ。


利養

金銭を得ることに偏って執着すること。

また過度に金儲けに執着して、他者を害しても平気なこころ。


勝他

他者よりも優れることに偏って執着すること。

自分は他者より優れている、勝っていると根拠なく思い込むこと。

勝ち負けに強くこだわるこころ。


※筆者について以外の各エピソードは個人を特定できないように、内容を変更しています。

「法師には、みつのもとどりあり。いわゆる勝他・利養・名聞、これなり。この三箇年のあいだ源空がのぶるところの法文をしるしあつめて随身す。本国にくだりて人をしえたげんとす。これ勝他にあらずや。それにつきて、よき学生といわれんとおもう。これ名聞をねがうところなり。これによりて檀越をのぞむこと、所詮、利養のためなり。このみつのもとどりをそりすてずは、法師といいがたし。よって、さ申しつるなり」法然聖人

真宗聖典:口伝鈔より